FBSの非働化

  1. 凍結されたFBSをいずれかの方法で解凍する。
    ・4℃で一晩かけて解凍。
    ・室温で解凍。
    ・37℃の水浴で解凍。
  2. 56℃の水浴を用意し、30分間加熱処置を行う。
  3. 50mL遠沈管に分注し、-20℃で保存する。

FBS(Fetal Bovine Serum)はウシ胎児(胎仔)血清と呼ばれ、細胞培養における細胞増殖をサポートするため日常的に増殖サプリメントとして使用されています。

FBSの非働化はFBS中に含まれているウシ胎児由来の補体を熱処置によって失活させることで補体活性化による細胞障害を防ぐ目的で行われます。特に、免疫関係の培養細胞実験を行う際には、非働化したFBSを使用することが多いです。

非働化処理は不要と考えられる場合もありますが、非働化処理の有無は実験データに影響すると考えられているため、非働化の実施・非実施は統一した方がいいと思われます。

解凍方法はいずれの方法でも問題はありませんので、ラボの作法に従えばいいと思います。
FBSの凍結融解を繰り返すことは品質低下につながるため避けるようにしてください。

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